「紀の川」観ました。

和歌山出身の私としては、身近に感じられて面白かったです。

紀ノ川 [DVD]

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原作は、有吉佐和子の「紀の川」です。



ストーリーは・・・

明治三十二年、二十二歳の春を迎えた紀本花は、紀の川筋の九度山から、紀州有功村六十谷の旧家真谷家に嫁ぎました。
夫敬策は二十四歳の若さで村長さんです。
婚儀は盛大なもので、紀の川を下ってくる花嫁行列は本当に綺麗な昔話のようです。

花を好いていた敬策の弟浩策・・・丹波哲郎さんですが、本当に男前です。・・・はうかぬ顔。。。
そう、兄嫁の司葉子さんがきれいすぎるのです。


そんな旧家に嫁いだ花。。。その花と、その娘、そして孫の三代の物語です。

安産祈願に慈尊院へ自分の乳房形を献上したり、紀ノ川が台風に荒れ狂う秋、長男政一郎が産れたり。。。

長男穣生の報に喜んだ敬策は紀ノ川氾濫を防ぐ大堤防工事を計画します。

敬策は県会議員に打って出ようと和歌山市内に居を移します。真砂町です。今でも県庁の近くにある、文教地区というか、一等地です。

やがて花は、日本海海戦大勝利の中で長女文緒を産みます。

この文緒、岩下志麻さんです。本当に、気の強い綺麗なお嬢さんです。十七歳の文緒は和歌山高女に学び、新時代に敏感な少女に成長しました。
もしかすると、私のおばあちゃんと一緒に勉強していたかもしれません。揺れるハート

おてんばで学校当局と派手に渡りあったりして花を嘆かせます。東京女子大に進学した後も、男女平等を標榜しカフェに出入りしたり、「女権」という同人雑誌の編集に参加したりして敬策や花を心配させました。
文緒には真谷家という家門や昔風の美徳に生きる花に対する反撥があったのです。

卒業後文緒は同人仲間の晴海英二と結婚します。。。

と、女の三代記ですが、司葉子さんの「和歌山弁」が、本当に美しいのです。
今は、こんなに綺麗な和歌山弁を話すことの出来る人はいないと思います。

「~~~のし。」と、締めくくる、おっとりとした表現。
他にも耳触りのいい和歌山弁のオンパレードでした。

そう、この花さんの生きていた時代は、こんな言葉を話していました。
私のひいおばあちゃんも。。。

ですが、今はあまり聞きませんね。。。
いわゆる「汚い和歌山弁」がはびこっています。


古き因習に凝り固まった時代をパーフェクトに表現していると思います。
ちょっとおどろおどろしい昔の田舎?金田一さんみたいなね。
そんな感じもしました。

本当に、紀の川の自然と、台風と・・・
台風は今でも来ますよ。。。
先日は冠水しましたし・・・
これは・・・和田川ですが・・・揺れるハート
P6220457.JPG

この人がいたから紀の川の堤防が出来たのかしら???
いろいろ歴史も調べて見たくなりました。黒ハート

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